西遊記/トリック・ワードル探訪

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中野美代子著「西遊記 トリック・ワードル探訪」

「西遊記」は子供向け物語やアニメでは、だれでもよく知っている物語です。

中国四大奇書のひとつと言われ、道教の坊さんが妖怪の手下であるかのような描写から仏教宣伝 西遊記 トリック・ワードル探訪.jpg物語であるとも言われます。

しかしながら、中野美代子著「西遊記 トリック・ワードル探訪」は、著者や物語の成立動機など従来の説の異議を唱えます。

また、物語の論理性--動物・虫が無秩序に妖怪化するのではなく、妖怪の出自により階層化するといった妖怪の持つ属性や、修行僧であり男である三蔵の属性など論理的整合性--、ストーリ進行の対称性、類似テーマを繰り返す際の手際のよさなど、物語が明確な設計図または構成者の存在を示唆します。

天竺国までの距離、旅の日数、一見不合理な設定(なぜキント雲にのって一気に天竺へ行かないのか、帰りは雲に乗って帰るのに!)の論理性など、三蔵法師がいきあたりばったりに妖怪に追い回される話ではない、一度きっちりと読んでみたいと感じられました。

西遊記の全訳は、中野美代子訳で岩波文庫に10巻組があります。

新品では¥9000-ですからねぇ。経済状態がゆるせば欲しいと思っています。

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このページは、丸富堂が2009年9月19日 10:30に書いたブログ記事です。

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