「円朝ざんまい」森まゆみ著

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「円朝ざんまい」森まゆみ著

三遊亭円朝の作品に縁の地を歩きながら、作品と円朝の人となり、当時の社会情勢を紹介する、軽 円朝ざんまい.jpgめの紀行文です。

著者森氏が高校生のころ幽霊の掛け軸を見たことがあるという全生庵は、私自身、二十数年前に、円朝忌で公開されていた幽霊の掛け軸を見、円朝の墓を訪れたこともあり、親しみを感じて読みました。

円朝作の人情噺の舞台となった土地を歩き、円朝の口調を味わうという趣向が楽しいんです。 旅の相棒で通称「ポン太」(全生庵の円朝の墓近くに葬られた、円朝の弟子の名だそうです)がカワイク、旅に華を添えています。

「牡丹燈籠」や「真景塁ケ淵」など六代目圓生で聞き馴染んだ噺ですが、やはり明治の人の口調は違うということを感じます。 (亡くなって30年近いとは言え)現代人六代目圓生の言葉と円朝に染み付いていた江戸の言葉(?)とは当然違います。 土地の歴史と円朝の足跡とを追いながら、史実と創作、そして円朝の口調を適当に織り交ぜて、著者とポン太は噺の舞台を訪ねます。

歌人は歌枕を訪ねますが、落語家はあまり、その舞台を訪れないらしいですが・・・

落語愛好家は舞台となった土地を歩きますね。 古今亭志ん生の「黄金餅」では下谷山崎町(上野のバイク街裏手付近)から麻布絶口釜無村(麻布十番付近)までの道筋が言い立てれるので、自分の足で歩いてみたいと思っているんですが、まあ、自転車ぐらいがいいとこですねぇ。

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このページは、丸富堂が2009年10月14日 22:45に書いたブログ記事です。

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